WordPress 7.0が5月20日リリース予定、新@wordpress/gridパッケージとGutenberg改善を開発者向けに解説
概要 WordPress 7.0は2026年5月20日のリリースが予定されており、RC3がすでに公開されている。WordPress公式開発者ブログがまとめた2026年5月版の開発者向けアップデート情報では、グリッドベースのUI構築を標準化する新パッケージ、テンプレートのリビジョン管理拡張、ブロックエディター(Gutenberg)全体にわたる多数の改善点が紹介されている。開発チームはプラグインおよびテーマの互換性テストを推奨している。 注目すべき方針変更として、以前から開発が進められていたリアルタイムコラボレーション(RTC)機能が7.0から削除されることが決定した。表面範囲の広さ、競合状態、サーバー負荷、メモリ効率に関する懸念が削除の理由として挙げられており、将来的な再検討の余地を残しつつも現時点では安定性を優先する判断となった。 @wordpress/gridパッケージとコンテンツタイプシステム 今回のリリースで最も注目される開発者向け新機能が @wordpress/grid パッケージの追加だ。これはプラグインのUIや複雑なレイアウトをグリッドベースで統一的に構築するためのツールを提供するもので、従来まで各プラグイン開発者が独自に実装していたグリッドレイアウトを標準化する狙いがある。 また、実験段階ながらコンテンツタイプシステムの開発が進行中であることも明らかになった。これはWordPress 3.0時代のカスタム投稿タイプ導入以来、長年にわたって開発者コミュニティが求めてきた機能の一つで、より柔軟なデータ構造の管理が可能になることが期待されている。 ブロックエディターとAPIの改善 Gutenbergのブロックにも多数の改善が加えられた。TabsブロックはWCAGパターンに準拠した命名に改められ、アクティブ状態スタイルが簡略化された。Accordionブロックにはディメンションコントロールが追加され、Imageブロックは配置変更時にアスペクト比を保持する仕様に改善されている。CoverブロックのビデオエラーやCodeブロックの余白問題といったバグも修正された。 リビジョン管理機能もテンプレート、テンプレートパーツ、パターンにまで拡張され、複雑なサイト構造を持つ開発者にとって管理がしやすくなる。REST APIではテンプレートとテンプレートパーツに日付フィールドが追加された。 その他の変更点として、HEIC画像は .jpg 拡張子で保存される仕様へと変更され、edit_css 権限を持たないユーザーによるカスタムCSSの保存が制限された。Guidelines CPTは「content guidelines」から「guidelines」に改称されている。学習リソースとして、PlaywrightによるWordPress E2Eテストの入門チュートリアルも開発者ブログに公開されている。