ChatGPT広告パイロット、米国で6週間に年換算1億ドル超の収益——国際展開へ
概要 OpenAIはChatGPTの広告パイロットプログラムをカナダ・オーストラリア・ニュージーランドへ拡大すると発表した。2026年2月9日に米国で開始した試験運用が予想を上回る成果を上げたことを受け、今後数週間以内に3カ国への展開を開始する。広告の表示対象は無料プランおよびGoプランのユーザーのみとなり、Plus・Pro・Business・Enterpriseといった有料上位プランは引き続き広告なしで利用できる。2026年中にはさらに多くの市場への拡大も計画している。 米国パイロットの成果 米国でのパイロット運用は開始からわずか6週間で年換算1億ドル超の収益を達成し、広告主数は600社以上に達した。初期の参加企業にはTarget・Adobe・Williams-Sonoma・Albertsonsといった大手が名を連ねており、幅広い業種からの関心の高さが示された。OpenAIは「消費者の信頼指標への影響はなく、広告の非表示率は低く、フィードバックを通じて広告の関連性は継続的に改善されている」とコメントしており、ユーザーの受容度が想定よりも良好であることを強調している。 組織体制と広告戦略 広告事業の拡大に向け、OpenAIは元Metaの広告幹部であるDavid Dugan氏を広告営業責任者として採用した。同社は広告モデルを「非課金ユーザーがChatGPTをより広く利用できるようにするための手段」と位置づけており、プラットフォームの信頼性とユーザーのプライバシーを損なわない形で運用することを方針としている。広告収益による収益源の多様化は、急成長するAIサービスの運営コストを賄ううえでも重要な施策となっており、今後の国際展開がOpenAIのビジネスモデルにどう貢献するか注目される。