概要
Nvidiaが支援するAIインフラ企業Lambdaが、調達前企業価値145億ドルで最大40億ドルを調達する計画を発表した。ラウンドはCoatue ManagementとBlackstoneが主導し、2027年に予定するIPOに向けた最終ラウンドとなる見込みだ。LambdaはGPUクラウドサービスを提供する「ネオクラウド」プロバイダーの代表格であり、AI企業向けにスケーラブルな計算能力を供給している。GPUインフラへの旺盛な需要を背景に、投資家の資金がAIインフラ企業に集中する流れが続いている。
急拡大するバックログとAnthropicとの大型契約
Lambdaの受注バックログは6月時点の150億ドルから9月には500億ドルへと急増しており、この伸びの大部分はAnthropicとの350億ドル規模の単一契約が押し上げたものだ。調達資金はデータセンター設備の拡張とGPUチップの購入に充てられる計画で、Lambdaは同時に10億ドルの債務融資も確保済みという。GPU容量の希少性を背景に投資家の需要は旺盛だが、データセンター建設を支える債務融資の条件は厳格化しつつあると記事は指摘している。
IPOへの道筋と競合環境
Lambdaは2025年に15億ドルを調達した後、マイクロソフトとの数十億ドル規模の契約も獲得しており、今回のラウンドはIPO前の資金基盤をさらに固める位置づけとなる。当初2026年を見込んでいたIPOは2027年に後ろ倒しとなった。すでに株式を公開しているCoreWeaveやNebiusなど競合のネオクラウド企業に続く形で、Lambdaも上場企業としての評価を受ける段階に近づいている。AI需要の持続性とデータセンター投資の資金調達環境が、今後のIPOの成否を左右する鍵となりそうだ。