概要

日本のカーシェアリングサービス「タイムズカー」が、第三者による不正アクセスを受け、約660万件の会員アカウント情報が流出したことを確認したと発表した。侵害は今月初めに発生していたとみられ、同社は9月26日にアクセスを遮断する対応を取った。現時点で流出したデータがインターネット上に拡散された形跡は確認されていないという。

流出したデータの範囲

流出した情報には、氏名や住所・電話番号・メールアドレスといった連絡先、生年月日、運転免許証の情報および本人確認書類の画像、アカウントのパスワード、連携サービスのIDが含まれる。一方でクレジットカード情報は無事だったとしている。同社はパスワードについて「復元できない形式」で保存していたと説明しており、暗号化ないしハッシュ化が施されていたことを示唆しているが、具体的な方式については明らかにしていない。

対象となるのは現在および過去のタイムズカー会員に加え、法人向けサービス「タイムズビジネス」の利用者も含まれる。タイムズカーは全国47都道府県に約2万9000カ所のステーションを展開し、400万人のアクティブ会員を抱える国内最大級のカーシェアサービスであり、今回の流出はその規模の大きさから影響範囲が広いことがうかがえる。

対応と今後の見通し

タイムズカーは外部の専門家とともにフォレンジック調査を進めており、対象となる顧客には段階的に通知を行う方針としている。サービス自体は通常通り提供を継続している。同社は会員に対し、タイムズカーを名乗る不審な連絡に注意し、メールや電話でパスワードや金融情報を伝えないよう呼びかけている。運転免許証画像や本人確認書類まで流出したことから、なりすましやフィッシング詐欺への悪用リスクが懸念されており、今後の調査結果や通知状況が注目される。