概要
AWSは9月10日、第2世代となるシングルラック仕様のAWS Outpostsの一般提供を開始したと発表した。オンプレミス環境にAWSのコンピュート・ストレージ・ネットワーキングサービスを持ち込むOutpostsのラインナップに、42Uの標準ラック1台に収まるコンパクトな構成が加わったことで、製造拠点やゲーミング施設など設置スペースが限られる拠点でもAWS環境を導入しやすくなる。従来のマルチラック構成に比べて必要な物理スペースを大幅に圧縮しつつ、最大2,688 vCPUとAmazon EBS 100TBのストレージ容量を1台に集約している点が最大の特徴だ。
技術的な詳細
第2世代シングルラックOutpostsは、汎用インスタンスのM7i・M8i、コンピュート最適化のC7i・C8i、メモリ最適化のR7i・R8iに加え、アクセラレーテッドネットワーキング向けのBmn-sf2e・Bmn-cx2・Bmn-cx3aといった幅広いインスタンスファミリーに対応する。AWSは、シングルラックとマルチラックの双方のOutpostsについて「AWSリージョンとオンプレミスの場所全体で同じAWS API、管理コンソール、自動化、ガバナンスポリシー、セキュリティ制御による一貫した体験を提供する」としており、クラウドとオンプレミスの運用モデルを統一できる点を強みとして打ち出している。
想定される利用シーンと今後の展望
想定される主な用途としては、レイテンシやデータ所在地の制約からクラウドへの全面移行が難しい製造業の生産拠点や、大容量のコンピュートリソースを必要としつつ設置面積に制約のあるゲーミング施設などが挙げられている。1ラックで完結する構成により、これまでOutpostsの導入を見送っていた小規模拠点や設置スペースに制約のある事業者にとっても選択肢が広がる形だ。なお、対応リージョンの詳細については、AWSはOutpostsラックのFAQページを参照するよう案内しており、今後の展開状況を注視する必要がある。