概要
Appleは9月9日、「Surprise and Shine」と題した恒例の秋の発表イベントを開催し、新CEOジョン・ターナス氏にとって初のキーノートとなる場で、同社初の折りたたみ式iPhone「iPhone Duo」を披露した。展開時には7.6インチの連続ディスプレイとなり、Apple Pencilにも初対応する。価格は256GBから2TBまでのモデルで1,999ドルからとなり、歴代iPhoneの中で最も薄く、かつ最も高額な機種となった。同イベントではiPhone 18 Pro/Pro Maxシリーズ、AirPods 5、Apple Watchの新モデルも同時に発表された。
折りたたみiPhone「Duo」の特徴
Duoは折りたたむとパスポートほどのサイズになり片手での操作が可能で、開くとiPadに近い大画面デバイスへと変化する。iPad同様のマルチアプリ表示に対応し、Apple Pencilが使えるのはiPhoneとして初めてとなる。Touch IDはサイドボタンに統合され、フェイスIDに加えた認証手段として搭載された。カメラは48MPのデュアル構成で、AIを活用した「Smart Take」機能により撮影を支援する。この分野ではSamsungのGalaxy Z Fold(2019年発売)やGoogleのPixel Fold(2023年発売)が先行しており、Appleの参入は折りたたみ市場における大手ベンダーの一角がようやく揃ったことを意味する。
同時発表された新製品
主力ラインのiPhone 18 Pro/Pro Maxシリーズは、DSLRのような可変絞りを備えたカメラを搭載し、低照度性能と深度合成が強化された。AIによる生成画像かどうかを検出する機能や、編集を防ぐ「Reference Image」の保存機能も新たに加わった。価格はProが1,199ドルから、Pro Maxが1,299ドルから。AirPods 5は業界トップクラスのノイズキャンセリングとハンズフリーのSiri、リアルタイム翻訳機能を備え129ドルから。Apple Watch Series 12は心拍数計測の頻度を高め、健康管理アプリを再設計した上で399ドルからの価格設定となっている。
背景と今後の展望
ターナス氏は今回の発表で「新しい体験を可能にする」と述べ、Duoをその象徴的な製品として位置づけた。一連の価格上昇は、AI需要の拡大に伴う世界的な半導体不足が要因とされる。直近の四半期でiPhone部門は前年比22%増の542.5億ドルの収益を報告しており、新CEO体制下でも高い成長を維持している。折りたたみ市場では既にSamsungやGoogleが数年先行しているだけに、Appleの本格参入が今後この分野の競争や普及をどう加速させるかが注目される。