概要

Uberは9月2日、世界の従業員の約10%にあたる3300人を削減すると発表した。CEOのダラ・コスロシャヒ氏は社内メールで、同社が成長を続ける中で組織に「複雑さ――より多くの階層、より多くの調整、より分断された責任範囲」が生じ、「事業規模が小さかった頃には合理的だったが、もはや機能していない構造」が積み重なってきたと説明した。今回の削減は単なる人員縮小ではなく、組織階層そのものを再設計する取り組みと位置づけられている。

組織階層の見直し内容

具体的には、管理職の人数を20%削減し、メンバーが1〜2人しかいないような小規模チームは半減させるとしている。さらに、CEOから数えて7階層より下に位置するポジションは廃止する方針で、意思決定の階層を大幅に圧縮する狙いがある。あわせてリモートワークの権限も縮小され、リモート勤務が認められる職種は全体の1%未満にとどまる見通しだ。エンジニアリング、サイエンス、配送関連の各部門は統合され、レストラン向け・小売向け・直販向けに分かれていた配送オペレーションも一本化される。

経営資源の再配分

コスロシャヒ氏は、今回の組織再編によって浮いたリソースをライドシェア、配送サービス、ロボタクシー事業へ集中投資する考えを示している。管理階層を薄くすることで意思決定を迅速化し、競争が激化するロボタクシー領域などへの対応力を高める狙いがあるとみられる。今回の発表では株価への影響や具体的な実施スケジュール、過去のレイオフとの規模比較には触れられておらず、今後の詳細発表が注目される。