概要

玩具・ゲーム大手のハズブロは、マサチューセッツ州司法長官事務所への通知を通じて、現従業員・元従業員の個人情報が流出したデータ侵害を開示した。同社によれば、氏名、メールアドレス、住所、電話番号、社会保障番号などの国民識別番号、金融口座情報、クレジット/デビットカード番号が漏洩した可能性があるという。マサチューセッツ州の従業員436人が影響を受けたことが確認されているが、全米での被害者総数は明らかにされていない。ハズブロの従業員数は世界で約4,600人とされており、報道では被害者総数が数百人から数千人規模に上る可能性が指摘されている。

3月のサイバー攻撃との関連

今回の侵害は、2026年3月28日に発生し社内システムの停止を余儀なくされた大規模サイバー攻撃と関連している可能性がある。この3月の攻撃では、復旧費用として約1,100万ドル、製品出荷の遅延による売上損失として約2,500万ドルの損害をハズブロにもたらしたとされる。ただし同社は、今回の従業員データ侵害と3月のインシデントが同一の攻撃によるものかどうかは明言していない。これまでのところ、既知のランサムウェアグループのリークサイトにハズブロの名前が掲載された形跡はなく、攻撃の性質やデータの悪用状況は依然として不明な点が多い。

ハズブロの対応と今後の見通し

ハズブロは、侵害が判明した侵害されたアカウントを無効化して不正アクセスを遮断し、追加のセキュリティ対策を導入したと説明している。また外部のサイバーセキュリティ専門家と連携して調査を進めており、影響を受けた従業員に対しては第三者による ID 保護サービスを提供するとしている。同社は「データが悪用された兆候は確認されていない」としているが、顧客データが影響を受けたかどうかや、攻撃者からの身代金要求の有無については明らかにしていない。今後、他州の司法長官への通知や被害者総数の詳細が明らかになるかが注目される。