概要
Microsoftは8月26日、Azure Repos向けのGitHub Copilotコードレビュー機能をパブリックプレビューとして公開したと発表した。これまで早期アクセス登録が必要だったこの機能は、Azure DevOpsを利用するすべての顧客が登録なしで利用できるようになった。プルリクエストに対する自動レビューをAzure DevOpsのワークフローに組み込むことで、レビュー負荷の軽減とコード品質の向上を狙う。
段階的な有効化とカスタム指示
今回のプレビューでは、オンボーディングの柔軟性が大きく改善された。組織全体で一括有効化する方法に加え、プロジェクト管理者への委譲、あるいは個別リポジトリ単位での制御など、組織の運用体制に応じた段階的な導入が可能になっている。あわせて、組織全体、特定プロジェクト、さらにはリポジトリ内の特定パスに対してカスタム指示を適用できるようになり、チームごとのコーディング標準やレビュー方針をレビュー内容に反映させやすくなった。また、ブランチポリシーの設定によってプルリクエスト作成時に自動でレビューを実行できるほか、ドラフトプルリクエストでもレビューが利用可能となっている。
インフラとコスト管理面の強化
実行基盤についても選択肢が広がり、デフォルトのMicrosoftホスト型エージェントに加えて、組織が管理するManaged DevOps Poolsでコードレビューを実行できるようになった。ただし、自ホスト型エージェント上での実行は現時点では未対応となっている。コスト面では、Azure Cost Management上でコードレビューが独立したメーターとして表示されるようになり、Azure DevOpsのプロジェクトタグを用いたプロジェクト単位のコスト追跡や、予算アラートの設定も可能になった。組織による利用状況の可視化とコスト管理のしやすさを重視した設計といえる。
今後の展開
Microsoftは、コードレビューが失敗した場合にプルリクエスト上でログへのリンクを確認できる機能や、GitHub版に合わせて「Lite」「Balanced」の2種類のレビューレベルを選択できる機能を近日中に追加する方針を示している。今回のロールアウトは段階的に進められており、地域によっては全顧客への展開完了までに2〜3週間、あるいはそれ以上を要する可能性があるとしている。本機能の仕組みや有効化方法、利用・料金に関する詳細についてはMicrosoft Learnの公式ドキュメントを参照するよう案内されている。