概要

Amazon Web Services(AWS)は8月18日、米ルイジアナ州シュリーブポート西部に60億ドルを投じて第3のデータセンターキャンパスを建設すると発表した。これによりキャドー・ボシエ地域全体へのAWSの累計投資額は180億ドルに達する。当初2月の発表時点では地域への投資額は120億ドルとされていたが、今回の追加発表でさらに60億ドルが積み増された形となる。同地域では既にボシエ・パリッシュ(ベントン近郊)とカッド・パリッシュ(ブランシャード近郊)で2施設の建設が進行中で、今回発表された西シュリーブポートの施設が3つ目となる。

施設の詳細と建設計画

新施設はシュリーブポート西部、グリーンウッド・ロード7340番地にある313エーカーの「レジリエント・テクノロジー・パーク」内に建設される。データセンター棟は100万平方フィート以上、加えて10万4千平方フィートのオフィスビルも併設される予定で、開発にあたっては敷地の開発フットプリントを14%縮小し、緑地や自然の緩衝地帯をより多く保全するよう計画が調整された。建設パートナーにはSTACK Infrastructureが名を連ねる。スケジュールとしては2027年中盤に最初の建物が完成し、2028年中盤までに全5棟が完成する見通しとなっている。なお、この西シュリーブポート施設は当初2月の発表時点で計画されていたものの、住民3人による訴訟(都市計画委員会の拒否決定を市議会が覆したことを問題視したもの)により着工が延期されていた経緯がある。

雇用と地域経済への影響

3キャンパス全体で常勤雇用750人(施設ごとに約250人)が創出される見込みで、電気技師やエンジニアなどのデータセンター専門職が中心となる。平均給与は州平均の150%、約9万ドル水準になるとされる。これに加えて建設期間中は最大2,250人規模の臨時雇用が発生する。AWSはまた、3キャンパス全体の水・廃水需要に対応するため、地域の公共水インフラに最大4億ドルを投資する方針も示しており、既存の利用者への影響を避けつつ電力網の需要対応力を確保するため電力会社SWEPCOとも連携を進めているという。

関係者の反応と今後の予定

ルイジアナ州のジェフ・ランドリー知事は、Amazonが短期間で投資を積み増したことについて「同社がこの地で得た経験について明確なメッセージを送るものだ」と述べ、州の労働力や事業環境への信頼の表れだと評価した。シュリーブポート市のトム・アルセノー市長も「シュリーブポートの人々にとって大きな成功だ」とコメントしている。AWSの担当者キース・クライン氏は、インフラ・労働力・地域のリーダーシップへの信頼が今回の投資拡大につながったと説明した。地域住民向けには8月25日午後4時から8時まで、シュリーブポート・コンベンションセンターで公開説明会が開催される予定で、Amazonやパートナー企業のSTACK、請負業者、地元企業が参加し質問に応じるとしている。