概要

Uberと中国の自動運転技術企業Pony.aiは8月14日、両社の提携を拡大し、欧州の4都市以上に2,000台超のロボタクシーを展開する計画を発表した。すでにクロアチア・ザグレブで地元企業Verneと協力した商用サービスを開始しており、今回の発表はそれに続く大規模展開となる。中東での機会も探っているとされ、詳細は今後段階的に公開される見通しだ。

提携の枠組み

両社は「共同展開モデル」と呼ばれる柔軟な体制を採用する。Pony.aiが自動運転技術を、Uberがライドシェアプラットフォーム(配車・決済・カスタマーサービスなど)とフリート運用能力を提供し、各市場では地元のフリート事業者が車両の保守・清掃・充電といった日常的な運用を担当する。市場ごとに異なるパートナーが車両を所有できる仕組みにより、地域特性に応じた展開を可能にしているという。

Pony.ai CEOのJames Peng氏は、「Pony.aiの実証済みの自動運転技術とUberのグローバルなモビリティプラットフォームを組み合わせる」ことで、持続的な商用規模でのオペレーション構築を目指すとコメントした。UberでAutonomous Mobilityを統括するSarfraz Maredia氏も、「個別のローンチから再現可能な商用規模への移行」が目標だと述べている。

背景と業界の状況

Pony.aiは北京、広州、上海、深センなど中国主要都市で完全無人・有料の自動運転サービスを運営してきた実績を持ち、レベル4の自動運転技術を強みとする。両社の提携は2025年5月、中東市場を軸にスタートしており、2026年初頭にザグレブでの商用サービス開始を発表していた。Uberはこれまでに30社以上の自動運転企業と提携しており、世界各地でロボタクシー市場の獲得を進めている。

業界的には、国家的な後押しと戦略的優先付けにより中国が自動運転技術で先行している一方、欧州では安全性への懸念や規制面のハードルから普及が遅れているとされる。今回の大規模な提携拡大は、中国発の自動運転技術が欧州市場へ本格的に進出する動きとして注目されている。

今後の展開

今回の発表では展開予定の具体的な都市名やサービス開始時期、車両の技術仕様などは明らかにされておらず、詳細は今後段階的に公開されるとしている。ザグレブでの商用運用の実績を足がかりに、欧州全域および中東への拡大がどのように進むか注目される。