概要
AIコーディングエージェント「Devin」を開発するCognitionが、企業評価額400億ドルでの新たな資金調達交渉を投資家と進めていると、Bloombergなど複数の情報筋が報じた。同社は2026年5月にも評価額260億ドルで10億ドルを調達したばかりで、わずか3か月ほどで評価額が大幅に上昇する見通しとなる。新ラウンドでも調達額は10億ドルを超える規模になると見られている。
急成長する収益とエンタープライズ需要
今回の評価額上昇の背景にあるのが、年間経常収益(ARR)の急拡大だ。前回の資金調達時点からARRはおよそ倍増し、10億ドル規模に迫っているという。創業者のスコット・ウー氏が3か月前に明らかにしたところでは、当時のARRは4億9,200万ドルで、過去6か月にわたりエンタープライズ顧客の利用が月間50%のペースで成長していたという。主要顧客にはメルセデス・ベンツ、ゴールドマン・サックス、シティ、NASA、さらに米陸軍や米海軍といった政府機関も名を連ねる。
資金調達の背景
Cognitionの資金調達はここ1年で急速に規模を拡大してきた。過去には4億ドル規模のラウンドを実施しており、直近の2026年5月には10億ドルを調達し評価額は260億ドルに達していた。それからわずか数か月で評価額が400億ドル規模に跳ね上がる可能性が浮上した形で、AIコーディング分野への投資家の期待の高さがうかがえる。
Devinは、開発者の人員削減を目的としたツールではなく、レガシーなソフトウェアの更新やプラットフォーム移行といった、いわば「業務的な単純作業」を代行するエージェントとして企業に浸透しているとされる。AIコーディング分野は現在、大手テック企業による関連分野の買収・提携が相次ぐなど競争が激化しており、Cognitionの評価額急上昇もこうした市場全体の過熱を反映した動きといえる。