概要

Intelは8月12日、42件のセキュリティアドバイザリを新たに公開し、合計72件の脆弱性を修正した。AMDも同日、5件のセキュリティ通知を発行し、12件の脆弱性に対処している。両社を合わせると、今回のチップメーカー版Patch Tuesdayで修正された脆弱性は80件を超える規模となった。

Intelの修正内容

Intelが公表した脆弱性の多くは高(High)または中(Medium)深刻度に分類される。高深刻度の欠陥は複数の製品カテゴリにまたがっており、PROSet/Wireless WiFiソフトウェアでは特権昇格・サービス拒否・ローカルコード実行につながる問題が見つかった。このほか、Xeonプロセッサでの特権昇格、Data Center Attestation Primitivesでの情報漏洩、Xeon向けAlias Checking Trusted Moduleでの特権昇格、TDXでの特権昇格、Active Management Technologyでのサービス拒否、CSMEおよびSPSでの特権昇格など、幅広い製品群で深刻な脆弱性が修正されている。

中・低深刻度の脆弱性は、PyTorch拡張機能やLLM-on-Ray、Gaudiランタイムといった AI/ML 関連ツール群やインフラ製品にも及んだ。また、Slim Bootloaderでは低深刻度の脆弱性が1件修正されている。

AMDの修正内容

AMDが発行した5件のセキュリティ通知では、秘密鍵漏洩、特権昇格、任意コード実行につながりうる脆弱性が対処された。開発環境のVitisでは高深刻度の脆弱性が5件見つかったほか、Ryzen Master Utility、SEV-SNP、Power Design Managerでもコード実行につながる脆弱性が修正されている。AMDは以前、SEV実装に影響するサイドチャネル攻撃「PowerHooK」を公表しており、今回の修正はそれに続くセキュリティ対応の一環となる。

今後の対応

企業やエンドユーザーは、影響を受ける製品のファームウェアやドライバーを速やかに最新版へ更新することが推奨される。特にサーバー用途で広く使われるXeonプロセッサやSEV-SNP関連の脆弱性は、データセンター環境における機密性や可用性に直結するため、優先的なパッチ適用が望まれる。