概要
Amazonの時価総額が初めて3兆ドルを突破し、約3.08兆ドルに到達した。Apple、Microsoft、Nvidia、Alphabetに続く5社目の「3兆ドルクラブ」入りとなる。2024年6月に2兆ドルを達成してから約2年での大台突破であり、背景にはAI需要を追い風にしたクラウド事業AWSの急成長を含む、市場予想を上回る第2四半期決算がある。株価は決算発表を受けた金曜日に約15%急騰し、月曜日にはさらに約5%上昇して285ドル前後の史上最高値をつけた。2営業日での上昇率は20%を超える。
決算のポイント
第2四半期のAWS売上高は422億ドルで、前年同期比37%増と18四半期ぶりの高い伸び率を記録し、ウォール街の予想を約20億ドル上回った。全社売上高は2006億ドルとなり、市場予想の1964.7億ドルを上回った。広告事業の売上も198億ドルと26%増加し、好調な収益源となっている。調整後1株当たり利益は1.97ドルとなり、市場予想の1.82ドルを上回った。また契約バックログは前四半期の3640億ドルから4960億ドルへと積み上がっており、AWSの需要が今後も継続することを示唆している。
資本支出と今後の展望
Amazonは2026年の設備投資(CapEx)計画を、2月に示していた200億ドルから220億ドルへと引き上げた。CEOのアンディ・ジャシー氏は、メモリー価格の上昇がこの20億ドルの増額の主な要因だと説明しており、増額分はデータセンターやAIインフラの整備に充てられる見通しだ。AWSの急成長は、生成AI関連の設備投資が実際の収益として結実し始めていることを示す事例として市場から注目されており、巨額のAI投資を続ける同業他社にとっても業績と投資回収のバランスを占う材料となりそうだ。