概要
Amazonが発表した2026年第2四半期決算で、全社売上高が四半期として初めて2000億ドルの大台を突破した。売上高は2006億ドルと前年同期の1677億ドルから20%増加し、営業利益も192億ドルから43%増の275億ドルに拡大した。牽引役となったのがクラウド部門のAWSで、売上高は422億ドルと前年比36.7%(発表では約37%)増加し、アナリスト予想の31%成長を大きく上回った。この伸び率は2021年以来最速で、AI需要の高まりがクラウド事業の成長を加速させた形だ。
AWSとAI・チップ事業の伸び
AWSの四半期売上高422億ドルは、年換算の売上高(run rate)に換算すると1690億ドルに相当する。営業利益は前年の102億ドルから166億ドルへと拡大し、営業利益率は39.4%に達した。Andy Jassy社長兼CEOは決算発表の中でAWSの好調ぶりに言及し、特にAIおよびチップ関連事業がそれぞれ250億ドルを超える年換算売上高に達したことを強調した。生成AIブームによる企業のクラウドインフラ需要増加と、AmazonがAIワークロード向けに開発した独自チップ(Trainium系列)への引き合いが、AWSの成長率を押し上げた主な要因とみられる。
全社決算の内訳
AWS以外の事業も好調だった。広告事業の売上高は198億ドルと前年比26%増加し、Amazonの収益源としての存在感を高めている。地域別では北米セグメントが前年比16%増の1162億ドル、国際セグメントが同15%増の422億ドルとなり、いずれも二桁成長を維持した。全社の営業利益率も改善しており、AWSの高収益性が全体の利益拡大を下支えする構図が続いている。
今後の見通し
Amazonは第3四半期の見通しとして、売上高1970億〜2020億ドル(前年比9〜12%増)、営業利益225億〜265億ドルを提示した。AWSの成長ペースが今後も維持されるかどうかは、AI関連需要の持続性や設備投資の効率性にかかっており、次四半期以降の決算でAI・チップ事業の年換算売上高がどこまで伸びるかが注目される。