概要
Alphabetが発表した2026年第2四半期決算では、AI需要の急拡大を追い風にGoogle Cloud事業が突出した成長を見せた。Google Cloudの売上高は前年同期比82%増の248億ドルに達し、全社売上高も前年比24%増と好調を維持した。一方で、AIインフラへの投資拡大に伴い2026年通期の設備投資見通しを1,950億〜2,050億ドルへ上方修正したことが嫌気され、決算発表後に株価は下落した。
Google Cloudの急成長
今回の決算で最大の注目点は、Google Cloud事業の躍進ぶりだ。売上高は前年比82%増の248億ドルとなり、Alphabet全体の成長を牽引する存在となった。特筆すべきは収益性の改善で、Cloud部門の営業利益は3倍以上に拡大し、営業利益率は35.6%まで上昇した。これまで投資先行で利益率の低さが指摘されてきたクラウド事業が、AI需要の取り込みによって収益源としても確立されつつあることを示す結果だ。
さらに、将来の売上に直結する受注残高(バックログ)は5,140億ドルと過去最高を記録した。これは、企業顧客からのAIワークロード関連の契約が積み上がっていることを反映しており、Google Cloudの成長が一時的なブームではなく、当面続く需要に支えられていることを裏付けている。
AI設備投資の増額と株価の反応
Alphabetは同時に、2026年通期の設備投資(capex)見通しを従来の1,800億〜1,900億ドルから1,950億〜2,050億ドルへと引き上げた。第2四半期単体の設備投資は449億ドルに達しており、データセンターやAIアクセラレータなどのインフラ増強に資金を投じ続けている姿勢が鮮明になっている。
こうした投資拡大は将来の成長への布石である一方、短期的な収益性への懸念材料ともなり、決算発表後には株価が下落する展開となった。投資家の間では、AI関連投資の規模拡大がいつ収益として結実するのか、その道筋への関心が高まっている。
経営陣の見解と今後の展望
CEOのSundar Pichai氏は、AI事業の拡大について「今はまだ初期段階にある」との認識を示し、「過去1年でこの機会に対する確信がさらに強まった」と述べた。同氏は、AI需要に対して供給が追いついていない状況への対応として、インフラ投資を積極化させていることも説明している。
Google Cloudの高成長と過去最高の受注残高は、AI需要が今後も同社の中核的な成長ドライバーであり続けることを示唆している。一方で、設備投資の急拡大が利益率やキャッシュフローに与える影響は今後の決算でも注視されるポイントとなりそうだ。