概要

GitHubは7月9日、GitHub Actionsのホスト型ランナーでジョブの起動遅延が発生する障害を確認した。障害はUTC午前4時34分(日本時間13時34分)に初期報告され、同日13時52分(日本時間22時52分)に復旧が完了するまで、約9時間18分にわたって継続した。GitHubは公式ステータスページで「GitHub-hosted runners上で実行されるGitHub Actionsのジョブのうち約30%が、5分を超える起動遅延を経験している」と発表し、多数の組織のCI/CDパイプラインに影響が及んだ。

影響の推移と範囲

障害の影響は段階的に拡大した。発生当初は全体の約5%のジョブで5分以上の起動遅延が見られる程度だったが、その後悪化が進み、約30%のジョブが5分を超える遅延に見舞われる状態がしばらく続いた。さらに終盤の約20分間には約96%のジョブが起動に失敗する状態にまで悪化した後、回復に転じた。遅延が長引いた一部のジョブは、リトライ回数の上限を超えて最終的に失敗する事態にもつながった。

影響はActionsランナーの起動遅延にとどまらなかった。GitHub Pagesのビルド処理も同じ障害の余波を受けたほか、Copilot Cloud AgentおよびCopilot Code Reviewについても約30分間、起動に失敗する状態が発生した。なお、GitHub Pagesで公開済みのサイト自体は、この間もアクセス可能な状態が維持されていた。

復旧までの対応

GitHubはインフラストラクチャ側の緩和措置に取り組みながら段階的な復旧を進め、最終的にモニタリングを通じて完全な回復を確認したと報告している。障害発生から復旧完了までの詳細な技術的原因については、公式ステータスページ上で個別の根本原因分析は示されていないが、GitHub Actionsのようにビルドやデプロイの中核を担うマネージドサービスで長時間の遅延が発生したことは、CI/CDを日常的に利用する多くの開発チームの作業に直接的な影響を与えたとみられる。