概要

Nvidiaは2026年5月20日、2027会計年度第1四半期(Q1 FY2027)の決算を発表した。売上高は816億ドルと前年同期比85%増・前四半期比20%増を記録し、3四半期連続の加速成長を実現した。調整後の1株当たり利益(EPS)は1.87ドルで前年比131%増。営業利益率は66%に達し、フリーキャッシュフローは490億ドルと過去最高を更新した。AIインフラへの旺盛な需要が引き続き業績を牽引する構図が鮮明となった。

セグメント別の業績

売上全体の約92%を占めるデータセンター部門は750億ドル(前年比92%増)と突出した成長を示した。内訳はハイパースケール顧客向けが380億ドル、AIクラウド・産業・エンタープライズ向けが370億ドルで、大手クラウド事業者だけでなく企業・産業向けの需要も拡大していることが確認できる。エッジコンピューティング向けは64億ドルで前年比29%増だった。CFOはBlackwell GPUの需要について「需要は極めて旺盛で、同社史上最速の製品立ち上げとなった」と述べ、次世代アーキテクチャへの移行が順調に進んでいることを強調した。

Q2ガイダンスと株主還元策

Q2の売上高見通しは910億ドル(±2%)で、主にデータセンター事業の継続的な成長を見込む。株主還元面では取締役会が800億ドルの追加自社株買いを承認し、既存の390億ドル残高と合わせて約1,190億ドルの買い付け余力を確保した。四半期配当も0.25ドルへ大幅に引き上げられており、潤沢なキャッシュ創出力を背景に積極的な還元姿勢を示している。

今後の見通し

AIモデルのフロンティア開発やデータセンター増強への投資が世界的に加速する中、Nvidiaはその恩恵を最も直接的に享受する企業の一つであり続けている。連続加速成長の継続とQ2の強気なガイダンスは、AI半導体市場における同社の支配的地位を改めて確認させるものだ。一方で、米国の輸出規制や競合他社の追い上げ、データセンター投資の循環的変動といったリスク要因も引き続き注視が必要であり、持続的な成長を維持できるか市場の関心は高い。