概要

JetBrainsは静的解析ツール「Qodana」のバージョン2026.1をリリースした。今回の最大のハイライトは、EAP(Early Access Program)を経てQodana for C/C++が正式GA(一般提供)に移行したことと、Rust向けの新しいEAPが開始されたことだ。Rustは過去1年間で250万人以上の開発者が利用しており、その普及に対応する形での対応となる。

C/C++の正式GA

C/C++向けのLinterは2025.1で導入されたEAP期間中に収集されたフィードバックをもとに大幅な改善が施され、今回のリリースで本番利用可能な正式版となった。主な改善点としては、CMakeをはじめとするビルドシステムの失敗検知の強化、qd.cpp.startup.timeout.minutesプロパティを通じた分析タイムアウトの設定機能の追加、.ideaフォルダのキャッシュ処理の最適化によるパフォーマンス改善が挙げられる。

Rust向けEAPの開始

新たに開始されたRust向けEAPは150以上のインスペクションを搭載しており、デッドコード、ライフタイム問題、アンセーフなコードパターンの検出に対応している。cargo checkcargo clippyとの統合も内蔵されており、条件付きコンパイルやフィーチャーゲーティング、マルチワークスペースプロジェクトの解析もサポートする。

各言語向けの新インスペクション

既存の言語サポートも強化された。Kotlinでは::javaClassの誤ったCallable参照(Class<T>インスタンスの代わりにプロパティ参照を生成してしまうケース)の検出が追加された。Pythonでは、awaitなしでコルーチンをboolean条件に使用する誤りを検出し、非同期コードの潜在的なロジックバグを防ぐ。C#ではソケット枯渇やリソース圧迫の原因となる短命なHttpClientインスタンスの生成を警告する。

今後のロードマップ

今後の予定としては、Laravelサポートの追加、プロジェクト固有のコード品質ルール設定機能、コードの来歴追跡を含むInsights機能の拡充などが計画されている。CI/CDパイプラインへの統合機能も継続的に強化されており、開発ワークフロー全体でのコード品質管理をより一層支援する方向に進化している。