概要

Visual Studio Code 1.119が2026年5月6日にリリースされた。今回のアップデートの目玉は、AIエージェントがライブブラウザと直接連携できる「エージェント・ブラウザ統合」機能だ。従来はエージェントがコードを編集した後、ブラウザでの表示確認は人間が手動で行う必要があった。新機能により、エージェントは「コード編集→ページリロード→修正確認」という一連の操作を1ターンで完結でき、開発の高速反復が可能になる。ブラウザタブはチャットに明示的に添付でき(コンテキストピッカーやドラッグ&ドロップ対応)、エージェントがタブ共有をリクエストした際はユーザーが承認・拒否を選択できる設計で、安全性にも配慮されている。

OpenTelemetryによるエージェント監視

エージェントセッションのObservabilityを強化するため、OpenTelemetryによるトレース・メトリクス・イベント出力に対応した。設定はgithub.copilot.chat.otel.enabledgithub.copilot.chat.otel.otlpEndpointの2つのキーで制御する。出力データはGenAI semantic conventionsに準拠しており、chatexecute_toolexecute_hookのネストされたスパン構造でサブエージェント呼び出しの完全なトレースを可視化できる。また、キャッシュ読み取り・作成の内訳を含むトークン使用量も報告されるため、コスト管理にも役立てられる。

軽量モデルを活用したトークン最適化

実験的機能として「バックグラウンドTODOエージェント」(github.copilot.chat.agent.backgroundTodoAgent.enabled)が追加された。これは、メインモデルがタスク処理に専念できるよう、進捗追跡を別の軽量バックグラウンドエージェントに分担させる仕組みだ。メインエージェントはtodoツールにアクセスできない構成になっており、トークンの節約を実現している。なお、ユーザーが#todoで手動指定した場合はこの機能は無効化される。

その他の主な変更点

各レスポンスに使用モデルと乗数バッジを表示する機能(github.copilot.chat.agent.modelDetails.enabled、デフォルト有効)が追加され、Auto選択時でも実際に使用されたモデル名を確認できるようになった。セキュリティ面では、chat.agent.sandbox.enabled: "allowNetwork"によるネットワークアクセス制御や、chat.tools.terminal.blockDetectedFileWrites設定でtempフォルダへの書き込みをセッション承認下で自動承認する機能が追加された。Markdown編集では、ツールバーボタンによるプレビュー・ソース切り替えが1クリックで行えるようになった。

また、TypeScript 7への移行によりCopilot拡張機能の型チェック時間が22秒から4秒へと大幅に短縮されたことも報告されており、開発体験の向上が期待される。Edit Modeはv1.125での廃止が予告されており、将来的なGitHub Copilot課金モデル(2026年6月1日から使用量ベース)への対応UIも継続して更新される予定だ。