概要

OpenAIは2026年5月、Codex CLIに新たに /goal コマンドを追加した。この機能により、開発者は高レベルの目標をエージェントに与え、ターミナルを閉じたり機械を再起動したりしても作業状態を失わずに後から再開できる「永続的なエージェントワークフロー」が可能になった。複数日にわたる大規模リファクタリングやデータ移行など、長時間の自律的タスク実行のニーズに応えるものだ。

コマンド体系はシンプルで、/goal create(目標の開始)、/goal pause(一時停止)、/goal resume(再開)、/goal clear(保存状態の削除)の4種類が用意されている。

技術的な詳細

永続化レイヤーはアプリサーバーAPIと「ランタイム継続技術」によって実現されており、システムの再起動やターミナルのクラッシュが発生してもエージェントの状態が保持される。また、ステータスの可視性を高めるため、プランモードでの確認チェックポイントや、人間の入力が必要なタイミングをリアルタイムで示すターミナルタイトルの更新機能も実装されている。

さらに開発環境・ステージング・本番環境をまたいだマルチ環境でのタスク切り替えや、AWS BedrockとのSigV4認証連携、セッションのインポート機能もサポートされる。

Claude Codeとの比較

同記事ではCodex CLIとClaude Codeの優位性を比較している。Codex CLIは複数日にわたる状態永続化やマルチ環境切り替え、AWS Bedrock連携といった点で強みを持つ一方、Claude Codeは複雑なリファクタリングにおけるコード品質の高さ(開発者コミュニティでの評価)、月額$200の定額サブスクリプションによるコスト予測のしやすさ、そしてより成熟したフック連携システムの面で優れるとされる。

課題と展望

現状では目標ごとの支出上限設定ができないため、長時間の自律実行においてコストが想定外に膨らむリスクがある。また、長時間稼働の監視に必要なリアルタイムダッシュボードが不足しており、プランモードの確認もエージェント主導でしか行われない(必須チェックポイントではない)点も課題として挙げられている。記事では、インディーハッカーへの推奨として複数日のリファクタリング・データ移行・チームレビューを伴うワークフローに限定して切り替えを検討するよう提言している。