概要
Amazonは2026年4月29日、2026年第1四半期(Q1)の決算を発表し、クラウド部門AWSが売上高375.9億ドル(前年同期比28%増)を記録した。この成長率は15四半期(約4年)ぶりの高水準で、AI関連需要がクラウドへの移行を大きく加速させていることを示す結果となった。Amazon全体の売上高は前年同期比17%増の約1,815億ドルに達し、1株当たり利益(希薄化後EPS)は2.78ドルとアナリスト予想の1.64ドルを大幅に上回った。
AWSの業績詳細
AWSの営業利益は142億ドルで、営業利益率は37.7%に達した。同部門は依然としてAmazonグループ全体の収益を支える柱であり、企業向けのクラウド移行需要とAIワークロードの増加が収益を底上げした。広告サービス部門も24%成長を遂げ、サブスクリプション部門は15%増となるなど、AWSと並んで高成長部門が業績全体を牽引した。
AI・Bedrockの急成長
AI分野における成長も著しい。AmazonのAI関連収益は年間換算で150億ドルを超える規模に拡大した。特にAmazon Bedrockプラットフォームでは、Q1 2026単独で処理されたトークン数がそれ以前の全累計を上回る急成長を記録しており、企業によるAIモデル活用の加速を裏付けている。また、自社開発のAIチップ事業も年間換算200億ドルの売上ペースに達し、前年同期比で3桁成長を達成した。AIインフラへの投資を背景に、設備投資額は前年同期の約250億ドルから442億ドルへと大幅に拡大した。
今後の見通し
Q2 2026のガイダンスとして、売上高を1,940億〜1,990億ドル(前年同期比16〜19%増)、営業利益を200億〜240億ドルと見込んでいる。好決算にもかかわらず、発表直後の時間外取引で株価は3%以上下落した。市場はすでに高い期待値を株価に織り込んでいたとみられ、ガイダンスの保守的なレンジも影響したと考えられる。AI投資が本格的に収益化に向かうフェーズに入りつつある中、AWSの成長持続性と資本効率のバランスが引き続き注目される。