概要

Perplexityは2026年4月16日、Mac向け常時稼働型AIエージェント「Personal Computer」を正式に展開した。同年3月11日に発表されていたこの機能は、ローカルファイル・ネイティブアプリ・Webを横断してタスクを自律実行する「オールインワンのデジタルワーカー」として設計されており、Perplexity Maxプラン(月額200ドル)の加入者と事前ウェイトリスト登録者から順次利用可能になっている。従来の「Perplexity Computer」はクラウドベースのWeb版であったのに対し、今回のPersonal ComputerはMacのローカルハードウェア上で動作するハイブリッド型として位置付けられる。

機能と技術的な詳細

Personal ComputerはmacOS 14 Sonoma以降に対応し、両Commandキーの同時押しで起動する。テキスト・音声でのコマンド入力を受け付け、iMessage・Apple Mail・カレンダーなどネイティブMacアプリと連携しながら多段階ワークフローを実行できる。20以上のフロンティアモデルを「エージェントチーム」として協調させるアーキテクチャを採用しており、具体的なユースケースとして以下が挙げられる。

  • ToDoリストの内容を自動処理してiMessageやメールへ反映
  • 散在するファイルフォルダを自動で整理
  • ローカル文書をWebの最新情報と照合して比較分析

Perplexityが「常時稼働」の推奨デバイスとして挙げるのがMac miniで、24時間365日バックグラウンドで稼働させることを想定している。iPhoneからタスクを指示してデスクトップのPersonal Computerに実行させる二要素認証付きのクロスデバイス連携にも対応する。

セキュリティと制御

自動化の範囲が広い一方で、セキュリティへの配慮も強調されている。ファイルのやり取りはセキュアなサンドボックス環境内で行われ、AIが実行した操作はすべて監査・巻き戻しが可能だ。センシティブなアクションには人間の確認を挟む設計となっており、強制停止のキルスイッチも用意されている。Perplexityはこれを「AIの意思決定ステップへの完全な可視性」と表現し、ユーザーが常に制御を維持できる点を訴求している。

提供条件と今後の展望

Personal Computerは月額200ドルのMaxプラン専用で、月額20ドルのProプランではクラウドベースの旧Perplexity Computerのみ利用できる。Perplexityは今回の機能を「指示に応答するだけの受動的なコンピューティングから、目標指向の能動的なAI支援への進化」と位置付けており、デスクトップAIエージェント市場の開拓を進めている。