概要
OpenProjectは2026年4月15日、バージョン17.3を正式リリースした。今回のリリースの最大の特徴は、アジャイル開発ワークフローの強化と、これまでエンタープライズプラン限定だった機能の無償コミュニティ版への開放だ。KanbanボードやParent-Child構成を含むActionボードタイプがコミュニティ版に追加されたことで、商用ライセンスなしにより幅広いアジャイル管理フローを構築できるようになった。
スプリント・バックログ機能の刷新
これまでOpenProjectでは、スプリント管理にバージョン機能を流用するワークアラウンドが一般的だったが、17.3ではネイティブのスプリントオブジェクトが導入された。新しいスプリントはスプリント名・ステータス・開始/終了日などの属性を持ち、ワークパッケージを直接割り当てられるようになった。JiraなどのツールからOpenProjectに移行するチームにとって、違和感なく同様のワークフローを再現できる点が特に有用だ。
バックログについても改善が加えられ、プロジェクト内のすべてのワークパッケージタイプがデフォルトで表示されるようになった。これにより、以前は種類ごとに個別設定が必要だった構成が不要となり、チーム全体の作業状況を一元的に把握しやすくなった。さらに、スプリントを開始すると専用のスプリントボードが自動生成されるようになり、手動設定のオーバーヘッドが解消された。スプリントクローズ時には、残作業のバルク処理を案内するワークフローが新たに追加され、イテレーション間の移行がよりスムーズになっている。
その他の改善点と展開情報
スプリント・アジャイル機能以外にも、今回のリリースではさまざまな改善が行われた。プロジェクト属性のインプレース編集、プロジェクト間で共有できるミーティングテンプレート、ワークフロー管理UIの強化、ネストされたグループ階層による権限継承、プロジェクト識別子の変更簡素化、ワークパッケージ検索機能の拡張などが含まれる。ホスト型のEnterpriseクラウド版は4月15日に更新済みで、セルフホスト環境ではアップグレードドキュメントに従って更新作業が必要となる。