概要
Pew Research Centerが2026年4月に発表した調査によると、現在米国で開発中のデータセンターは1,500件以上にのぼり、そのうち67%が地方部に建設される予定であることが判明した。これは既存データセンターの分布と大きく異なる傾向で、従来は87%が都市部に集中していた。AI・クラウド需要の急拡大を背景に、データセンターの地理的分布が歴史的な転換点を迎えている。
地理的シフトの背景
新設予定地として特に注目されているのが南部・中西部の地方エリアだ。州別ではバージニア州、テキサス州、ジョージア州がデータセンターの計画件数で全米をリードしている。地方への移転が進む背景には、土地コストの低さや広大な用地の確保のしやすさ、電力コストの優位性、そして運用効率の向上などが挙げられる。特に生成AIやクラウドサービスの爆発的な需要増により、大規模施設を収容できる広い土地と安価な電力を持つ地方部の価値が高まっている。
今後の展望
この傾向は、地方コミュニティに雇用や税収をもたらす一方で、電力・水資源の消費増大や環境負荷などの課題も引き起こしうる。データセンターの地方分散は米国の産業インフラ地図を塗り替えており、今後の新規投資においても都市部よりも地方部が主要な目的地となる流れは続くと見られる。