概要

欧州最大級のフィットネスチェーンを運営するオランダ企業Basic-Fitは2026年4月13日、同社の会員管理システムへの不正アクセスを公表した。被害を受けた会員数は約100万人にのぼり、氏名・住所・メールアドレス・電話番号・生年月日・銀行口座情報・会員情報が流出対象となった。一方、身分証明書やアカウントパスワードについては流出していないとしている。Basic-Fitは12カ国以上に1,700以上のクラブを展開し、約500万人の会員を有する企業だが、今回の侵害はその約2割にあたる会員に影響を与えた。

影響を受けた地域と範囲

被害が確認された国は、オランダ(約20万人)・ベルギー・ルクセンブルク・フランス・スペイン・ドイツの計6カ国。なお、フランチャイズ店舗の会員データは独立したシステムで管理されており、今回の侵害の影響を受けていないことが確認されている。

企業の対応と現状

Basic-Fitによれば、自社のシステム監視によって不正アクセスが検出され、数分以内にアクセスを遮断したとのことだ。発覚後は外部のセキュリティ専門家による調査を実施し、流出したデータがオンライン上で公開・売買されている痕跡は現時点では確認されていないと報告している。同社は引き続き状況を監視する方針を示しており、影響を受けた会員への個別通知も行っている模様だ。フィットネス業界では会員の個人情報や金融情報を大量に保有するため、今回のような侵害は業界全体のセキュリティ対策の見直しを促すきっかけとなる可能性がある。