概要

Googleは2026年4月9日、Chrome 147の安定版をリリースし、合計60件のセキュリティ脆弱性を修正した。なかでも深刻度「Critical」に分類される2件の脆弱性は、いずれもWebMLコンポーネントに存在し、悪意を持って作成されたWebページを閲覧するだけでリモートコード実行が可能になるリスクがある。現時点ではこれらの脆弱性がインターネット上で実際に悪用された報告はないが、GoogleはChromeの即時更新を強く推奨している。

クリティカル脆弱性の詳細

2件のクリティカル脆弱性はいずれもWebMLコンポーネントに起因する。

  • CVE-2026-5858:WebMLにおけるヒープベースのバッファオーバーフロー。細工されたHTMLページを経由して任意のコードを注入・実行できる可能性がある。
  • CVE-2026-5859:WebMLにおける整数オーバーフロー。同様に悪意あるコンテンツを通じた任意コード実行につながる恐れがある。

Googleはこれら2件の脆弱性を発見・報告した研究者それぞれに43,000ドルのバグバウンティ報奨金を支払っており、今回のアップデート全体での報奨金総額は118,000ドルに上る。残る58件の脆弱性は、高リスク14件(バッファオーバーフロー、use-after-freeなど)、中リスク20件、低リスク24件に分類される。V8 JavaScriptエンジンには型混乱(type confusion)の脆弱性が2件含まれていた。

対象バージョンとアップデート方法

修正済みのバージョンは以下の通り。

プラットフォームバージョン
Windows / macOS147.0.7727.55 / 56
Linux147.0.7727.55
Android147.0.7727.49

Chromeはバックグラウンドで自動更新されるが、メニューの「ヘルプ」→「Google Chromeについて」から現在のバージョンを確認し、手動で更新を適用することもできる。なお、Microsoft EdgeなどChromiumベースのブラウザも同様の脆弱性の影響を受ける可能性があり、各ベンダーのアップデートを確認することが推奨される。次期バージョンのChrome 148は2026年5月初頭にリリース予定とされている。