概要

Linus Torvaldsは2026年4月6日、Linux 7.0の最終リリース候補版となる7.0-rc7を公開した。これが最後のリリース候補版となる見込みで、特段の問題がなければ翌週末に安定版7.0が正式リリースされる。Torvaldsのアナウンスでは「イースターバニーが見ている」とユーモアを交えつつ、ユーザーにテストスイートの実行を呼びかけている。

パッチセットのサイズは通常のrcよりも大きめだが、Torvaldsはスケジュールを遅延させるほどの懸念はないとコメントしており、リリースは予定通り進行している。

主な変更内容

今回のrc7に含まれる変更の約50%はドライバー更新が占めており、GPU、ネットワーキング、USBなど幅広いドライバーが対象となっている。注目すべき点として、AIエージェント向けのドキュメント改善Wi-Fiドライバーのパフォーマンス修正が含まれる。AIツールがLinuxカーネルに対してより高品質なセキュリティバグレポートを送信できるようにするためのドキュメント整備は、AIを活用したコード解析が広がる昨今の開発現場の変化を反映したものといえる。

セキュリティ・安定性面では、メモリ安全性の問題(use-after-freeバグ、境界外読み取り)の修正、ネットワーク処理コードにおける潜在的な情報漏洩の解消、ファイルシステムの改善、暗号化機能の強化が盛り込まれている。

今後の見通し

Linux 7.0には、Intel Nova LakeやAMD Zen 6といった最新世代CPUのサポートが含まれる予定であり、ハードウェアサポートの大幅な強化が見込まれる。rc7が最終候補版となれば、来週中に正式版7.0が公開されることになる。引き続きユーザーからのテスト報告が求められており、rc7を実際の環境で試してフィードバックを送ることが奨励されている。