概要
AWSは2026年3月31日、AWS DevOps Agentの一般提供(GA)を発表した。このエージェントは「常時稼働する運用チームメイト」として位置づけられており、インシデントの自律的なトリアージから解決まで一貫して支援する。平均復旧時間(MTTR)を「数時間から数分」に短縮することを目標とし、AWS単体のみならずAzureやオンプレミス環境を含むハイブリッド・マルチクラウド全体をカバーする点が特徴だ。
主な機能と技術的詳細
AWS DevOps Agentはテレメトリデータ、コード、デプロイメントデータを相関分析することでインシデントの文脈を把握する。オブザーバビリティツール、ランブック、コードリポジトリ、CI/CDパイプラインとの統合に対応しており、アプリケーション間の依存関係を学習したうえでコンテキストを踏まえた調査を行う。
主な機能は以下の3点にまとめられる。
- インシデント自律解決: アラートの受信から根本原因の特定・対応までを自動化し、運用担当者の作業負荷を大幅に削減する
- 障害の事前防止: 過去のインシデントパターンを分析し、将来の障害を防ぐための実行可能な推奨事項を継続的に提供する
- 拡張性: 組織固有のカスタムエージェントスキルを追加でき、固有の運用ニーズへ柔軟に対応できる
GA版では新たにカスタムチャートおよびレポート機能が追加され、より深い運用可視化が可能になった。
料金と利用条件
AWS DevOps AgentはAWS Supportの顧客向けに毎月クレジットが付与される仕組みで、サポートプランに応じて割引率が異なる。Unified Operationsプランでは実質無料、Enterpriseプランでは75%、Business Support+プランでは30%のクレジットが適用されるため、既存のAWSサポート契約を持つ企業にとってはコストをほぼ発生させずに導入できる可能性がある。複数のAWSリージョンで利用可能で、プレビュー利用者向けにGA版への移行ドキュメントも整備されている。