概要
Visual Studio Code 1.114 が2026年4月1日にリリースされた。2026年3月9日から月次リリースサイクルが週次へと移行しており、今回もその流れに沿った更新となる。主な変更はAIチャット機能の強化に集中しており、動画プレビューのサポート、新コマンドの追加、#codebaseツールのリファクタリング、そしてTypeScript 6.0への対応が盛り込まれた。
AIチャット機能の強化
チャット添付ファイルに動画ファイルをドロップすると、エクスプローラーのコンテキストメニューからも含めてカルーセル形式でプレビュー・ナビゲートできるようになった。これにより、動画コンテンツに関する質問をAIチャット上で直接行いやすくなる。
新たに追加された “Copy Final Response” コマンドは、AIの応答からツール呼び出しの経過や思考プロセス(thinking)を除いた最終的な回答のみをMarkdown形式でクリップボードにコピーする。長い推論ステップを伴うエージェント応答を人に共有する際の利便性が向上する。
また、/troubleshoot コマンドが拡張され、直前のチャットセッションの診断情報を参照できるようになった。問題の再現や原因追跡に役立つ。
#codebaseツールの刷新とTypeScript 6.0対応
#codebase ツールは今回のリリースで大きく見直された。従来は複数の検索モードを持っていたが、純粋なセマンティック検索に機能を絞り込み、ローカルインデックスとリモートインデックスの管理を自動化・統一した。ユーザーが手動でインデックス設定を意識することなくコードベース全体を対象にした意味的な検索が行えるようになる。
言語サポートの面では TypeScript 6.0 へのアップグレードが行われ、最新の言語機能と型チェックの改善が利用可能となった。Pythonについては、仮想環境よりもワークスペース設定が優先されるよう動作が変更され、Pixi パッケージマネージャー向けの拡張機能も推奨されるようになった。
エンタープライズ向け制御の追加
エンタープライズ環境向けに、グループポリシーを通じてClaude AIエージェント統合を無効化できる設定が追加された。組織のセキュリティポリシーやコンプライアンス要件に応じてAI機能の利用範囲を制御したい管理者にとって有用な追加となる。そのほかにも、GitHub Pull Requests拡張のブランチキャッシュ機能や、細粒度のツール承認API(提案中)といった改善も含まれている。