概要

JetBrainsは2026年3月30日、ReSharperのバージョン2026.1を正式リリースした。今回のリリースは「パフォーマンス監視の統合」「VS Codeへの拡張」「日常的なワークフローの高速化」の3つを柱としており、特にこれまでVisual Studio専用だったReSharperがVS Code、Cursor、Google Antigravityといったエディタにも対応したことが大きなトピックとなっている。VS Code環境ではC#、XAML、Razor、Blazorのコード分析やソリューション全体のリファクタリング、ソリューションエクスプローラー、ユニットテストサポートなどが利用可能になった。

パフォーマンス監視ウィンドウの追加

dotUltimateサブスクリプション向けの新機能として、リアルタイムでCPU使用率・メモリアロケーション・ランタイムメトリクスを監視できる「Monitoring tool window」が追加された。これまで複数の場所に分散していたDynamic Program Analysis(DPA)の機能を統合したもので、コーディング中に潜在的なパフォーマンス問題を自動検出する。なお、現時点ではアウトオブプロセス(OOP)モードでは未対応で、2026.2での対応が予定されている。また既存のDPA機能は2026.2リリースで廃止される予定だ。

アウトオブプロセスモードと速度改善

OOPモードでは70件以上のバグが修正され、ナビゲーション・UI操作・ユニットテスト・同期処理の各領域で安定性が向上した。ランタイムも.NET 10へ更新され、Visual Studioとは別プロセスで動作することによる応答性の改善が進んでいる。また、型メンバーのアノテーションインデックスの最適化やインポート補完の処理軽量化により、大規模ソリューションでのフィードバック速度とオーバーヘッドも低減された。

C#言語サポートの強化とUI刷新

C# 14の拡張メンバーに対するサポートも強化され、宣言をまとめる「Consolidate extension members」アクションや、インポートクイックフィックスの改善が行われた。新しいインスペクションとして、短命なHttpClientの誤用検出、ImmutableArray<T>の誤用警告、プロパティやイベントにおけるアクセサ順序の強制なども追加されている。UIについては、補完リスト・パラメータ情報ポップアップ・ツールチップが刷新され、モダンなVisual Studioスタイルとの一貫性が高まった。C++開発者向けにはUnreal Engineプロジェクトでの起動速度とメモリ使用量の改善や、#embedディレクティブのサポートなども盛り込まれている。