概要

GitHubは2026年3月26日、ホステッドランナー向けのカスタムイメージ機能を一般提供(GA)として正式リリースした。この機能は2025年10月にパブリックプレビューとして導入されたもので、GitHub提供のベースイメージをもとに独自のVMイメージを構築し、ツール・依存関係・証明書・各種設定を事前インストールした状態でCI/CDワークフローを実行できる。これにより、ジョブ実行時のセットアップ時間を削減し、ビルド環境の一貫性とセキュリティを組織レベルで確保することが可能になる。パブリックプレビューから利用していたユーザーは、既存のイメージやワークフローがそのまま動作するため、移行作業は不要となっている。

対応プラットフォームとイメージ構成

カスタムイメージはLinux x64、Linux ARM64、Windows x64の3プラットフォームに対応している。ベースイメージとしてはGitHub提供の標準イメージ、クリーンなOS環境、ARM64向けにはARMが提供するツールプリインストール済みイメージから選択できる。イメージの作成はGitHub Actionsのワークフロー内で行い、イメージ生成用ランナーの設定、スナップショットジョブの実行、生成されたイメージの新規ランナーへのデプロイという3ステップで構成される。

バージョン管理と運用

イメージにはバージョニングシステムが備わっており、初回生成時にバージョン1.0.0が付与され、以降の生成ではマイナーバージョンが自動的にインクリメントされる(1.1.0、1.2.0など)。パッチバージョンはサポートされていない。最新の成功したビルドには自動的に「latest」タグが付与され、ランナー設定時に最新バージョンを自動選択できる。YAMLでの設定は文字列構文(snapshot: my-custom-image)とマッピング構文(バージョン指定付き)の2種類が用意されている。なお、イメージ生成はジョブが完全に成功した場合にのみ完了し、不完全なバージョンが作成されることを防いでいる。

課金とベストプラクティス

カスタムイメージを使用するジョブの課金は、そのイメージを使用するLargerランナーと同じ分単位の料金が適用される。ストレージにはGitHub Actionsストレージの課金が別途発生し、頻繁なリビルドとバージョン保持によりストレージ消費が増加する点には注意が必要だ。GitHubは依存関係の鮮度維持とセキュリティパッチ適用のため、イメージ生成を週次のスケジュールワークフローとして構成することを推奨している。